1-6 浸漬塗装装置(デッピング塗装)

1-6 浸漬塗装装置(デッピング塗装)

 主として工場塗装に使用され、塗料を適正な粘度にして槽の中に貯え、被塗物をその中に全没して塗装するもので、単純な平板やばねなどのように複雑形状で塗料のたまりのでないものに適しています。浸漬塗装では槽から出す速度や塗料の粘度が塗膜管理上重要で、特に槽内の撹拌と粘度管理は欠かすことができません。

1-5 コンプレッサー(空気圧縮機)

1-5 コンプレッサー(空気圧縮機)

 コンプレッサーは、エアスプレー、エアレススプレー、静電塗装、リシン、タイル吹付機の霧化用、動力源用として広く使用され重要な機械の一つです。一般に噴霧塗装用としては、空冷小型往復圧縮機が使われます。吐出空気圧力は一般に最大1.0MPa(10.2kg/c㎡)で、出力は0.75~7.5kW(1~10PS)が多く使われています。

 その構成は、圧縮空気を作る圧縮機本体、圧縮空気を溜める空気タンク、本体を動かす電動機又はエンジン及び圧縮機の圧力を所定の空気圧力以上に上がらないように制御するアンローダー装置などからなっています。

 取扱いにおいては、フライホイールプーリーにつけられている羽根によって、本体の過熱を防ぐために風を本体側に送るよう回転方向に注意し、潤滑油は指定された良質なものを一定量保持するようにし、全体に均一に回るように機械を水平におきます。

 コンプレッサーに接続する電源コードは使用電流に合った十分な太さの斧を使用します。日常点検においては、空気タンクに溜まるドレンの排出を使用の都度行います。空気吸込み口のフィルターの洗浄を心がけ、空気タンクの圧力が所定時間で上がっていくかなどに注意して運転します。

 建築現場用では軽便タイプ、防音パッケージタイプのセットも使用されています。

 塗装作業に必要な洗浄空気、空気圧力を調整できる空気洗浄圧力調整器(トランスホーマー)を使用して塗装安定条件を設定する必要があります。

1-4 静電塗装機

1-4 静電塗装機

 主として静電塗装機が使用されるのは工場のライン塗装、ハンド塗装でスプレータイプが主で、ハンドガン、自動ガンが使用されています。一部にはエアレスタイプの静電塗装機もあります。塗料の塗着効率がよく、塗料消費量削減に寄与しています。

 液体塗料用、粉体塗料用の塗装機が用意されています。

 静電塗装機はスプレーガンの先端に-40~-60kVのマイナスの高電圧を荷電し、ガンから噴出した塗料粒子は塗料ノズル周辺でマイナスイオンにより帯電し、接地(アース)された被塗物に効率よく塗着し、被塗物の裏面へも静電の作用でつきまわります。

 塗着効率、つきまわりは被塗物形状、材質、塗料、塗装条件により異なります。

 被塗物は安全のため接地(アース)し、帯電しないようにしますが、静電ガンのマイナス高電圧荷電に対し対極となるため、プラス表現となります。

新着情報

新着情報

 

2013年10月7日(月)

東近江市 〇〇〇〇町 K様 完成です!!

DSCF0768.JPG

外壁・屋根塗装、完了致しました。

ピカピカの屋根に大変喜んで頂けました。

ありがとうございました。

 

2013年10月1日(火)

東近江市 〇〇〇〇町 K様 高圧洗浄中

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この度は、よつば塗装店をお選び頂きありがとうございました。

本日は、コケなどの汚れを洗い落とすため、高圧洗浄させて頂きました。

1-3 エアレススプレー塗装機

1-3 エアレススプレー塗装機

 エアレススプレーは圧縮空気で塗料を微粒化せず、塗料に直接6.9~20.6MPa(70~210kg/c㎡)の圧力を加え、エアレスガンの先端につけられる小さなノズルから塗料を噴射霧化します。エアスプレーに比較して、霧の飛散が少なく、塗料噴出量が多く、パターン開きも大きくすることができるため、作業能率の良い塗装が可能で、造船、建築などの現場塗装や、工場塗装における下塗り、中塗りなど高級塗装以外の分野で、能率がよいことを生かして使われています。

 この装置は、塗料に圧力を加えるポンプ、エアレスガン、エアレスガンの先端に取り付けるノズルチップ、ガンとポンプを接続する高耐圧の塗料ホース、小さなノズルチップのつまりを防止するための各部フィルター、洗浄、圧力除去時に使用するドレンコックなどからなっています。

 塗料に圧力を加えるためのポンプに多くの種類がありますが、大きく分けて圧縮空気を動力源として使用するプランジャーポンプ、エンジン、又はモーターから直接ポンプを動かすタイプがあります。またエンジン、電動タイプにはポンプ構造がダイアフラム式とプランジャー方式があり、プランジャータイプは高粘度塗料に適しています。

 エアレスガンはほとんど調整機能をもたず、塗料をON-OFFするニードル弁機構、ガンフィルターからなっていますが、高圧力に耐えるようニードル弁先端などは超硬合金で作られています。

 エアレススプレーはノズルチップの種類によって塗料の噴出量、パターンの開きが決まっていて、塗装に適したノズルチップを選んで使用します。ノズルチップは超硬合金で作られていますが塗料によっては摩耗も早く定期的に交換する必要があります。

 エアレス用塗料ホースは耐溶剤性・耐圧性と同時に、ホースにゴムホースのようなアキュムレート効果を持たせてポンプで発生する脈動を防止する役目も持たせています。エアレススプレーはノズルチップが詰まりやすいので塗料吸込み口に吸込みフィルター、ポンプとホースの間に中間フィルター、エアレスガンにフィルターが内蔵され、詰まり防止機能としています。

 エアレス装置を取り扱ううえで、注意しなければならない重要なことは下記の通りです。

①小さな孔から高圧力で塗料を噴射するときに静電気が発生します。そのためのエアレス装置及び被塗物は必ずアースをとって、静電気がたまらないようにします。

②高圧力のため噴射直後の力が非常に強く、人間の皮膚などはすぐに破れるほどの危険性があるので直接噴射孔には触らない。

③各部の接続は完全にし、低圧から漏れを確認しながら高圧にあげます。

 エアレススプレーにおける調整は、適正な微粒化を得るためお塗料圧力の調整、適正なノズルチップの選択です。エアレスガンの操作は基本的にはエアスプレーの場合と大きくは変わりませんが、吹付け距離は30~40cm、運行は70cm/sec前後が適正となっています。