2.研磨紙(サンドペーパー)の使い方

(1)研磨紙の種類と番号

 耐水研磨紙(水研ぎ用)、研磨紙(から研ぎ用)及び研磨布に大別される。これらは、研磨材(と粒)を固着させる基材と接着剤が異なり、耐水研磨紙には水に溶けない接着剤が用いられている。から研ぎ用の研磨紙を水につけると、接着剤が溶けて紙だけになってしまう。

 と粒には、炭化けい素、溶融アルミナやガーネットなどが使われている。研磨紙は、と粒の大きさで区別され、番号はふるいの網目の数を表しているから、数字が大きくなるほど粒子は細かくなる。研磨紙の裏を見ると、と粒の材質や粒の大きさを示す記号がわかる。

 炭化けい素は、研いでいる途中に細かく砕け、常に鋭角な面ができ切削性を維持する。また、溶融アルミナは硬く、研削力が強いため下地に鋭く食い込み、旧塗膜のはく離作業に適している。


(2)研磨紙の選び方と使い方

 取り扱う研磨紙は、研ぎ作業後、次に塗る材料によって異なる。

 例えば、パテを付けて場合、P80~150で大きな凸部を研ぎ、P180で研ぎ足を除きながら全体的にパテ面を削り取る。次に、P240でパテ面を平滑に仕上げる。なお、パテを水研ぎすると、パテは水を吸い込み、素地金属がさびたり、塗装後にブリスター(膨れ)が生じたりする。したがって、水研ぎ作業は防水塗膜が形成される中塗り塗膜の研ぎ作業から行うほうがよい。

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