吹付け塗装

 塗料を霧のような小さい粒子にして、被塗物に吹き付ける方法を吹付け塗装と呼んでいる。現場では、エアスプレーやエアレススプレーが用いられるので、塗料を霧化する原理及びこれらの装置を取り扱うために必要な知識を記す。

 まず、塗料(液体)を霧化すると、どんな利点が得られるのだろうか。はけ塗り、ローラ塗り、吹付け塗りの作業性を比較する。

 吹付け塗りの利点は、複雑な形状をした被塗物に対して効率よく塗装できることにある。ただし、水あめのような高粘度の塗料は、霧化できないという欠点がある。塗料をきしゃくすれば塗料の粘度が下がりつ吹付けができるようになるが、塗料自体に高圧をかけてスプレーガン先端の細かいすき間から噴出させると、高粘度の塗料も霧化できる。塗料に高圧をかける吹付け塗装がエアレススプレーである。

 

塗装作業性の比較

  はけ塗り ローラ塗り 吹付け塗り
平板に対する塗付け能力
複雑な形状をした被塗物に対する適正 ×
塗装面の肌
塗装可能な塗料の粘度

(注)(大又は優) ◎ > 〇 > △ > × (小又は劣)

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