(1)一般の塗装の場合
全面を除去した場合は、素地調整を行って、新規の塗装工程と同様に仕上げる。
一部を除去した場合は、はがした部分を研磨後、下塗りを施す。下塗りは、合成樹脂調合ペイント塗りの場合、鉄面には錆び止め塗料を、木材面には木部下塗り用合成樹脂調合ペイントを用いる。鉄面、無機質面の塗替えでは、下塗りの選択が重要で、塗替えの第三の要点である。
そのまま上に上塗りを施す場合もあるが、美観を主とする場合は、旧塗膜をはがした境目をP120前後の研磨紙でなるべく平滑にした後、部分的に下塗りを行う。
凹凸を修正する必要がある場合は、パテしごきをして、見た目を美しくする。その後は、前面に中塗りを施し、さらに上塗りをする。
(2)吹付け材塗りの場合
a 旧塗膜を全部除去する場合
仕上げ塗り材の選定は自由である。
b 旧塗膜を存続させる場合
旧塗面の素地ごしらえを行って乾燥後、仕上げ塗りを施す。
c 旧塗膜を一部除去する場合
旧塗膜と同系の吹付け材で除去した面に吹付を行い、ほかの面とパターンを合わせる。乾燥後、全面に仕上げ塗りを施す。