整理とは不必要なものを片づけることであり、整とんとは必要なののを所定の保管場所へ、使いやすいように正しく置くことである。整理整とんの実行によって作業者全員が作業しやすくなり、効率も良くなる。例えば、多種の塗料を取り扱う場所では、品名、数量などが分かるように整とんしてあれば、過不足の塗料が速やかに判断できる。ただし、危険物の保管は消防法によって安全上規制されているため、その内容を十分に理解したうえで整とんする。
整理整とんを行うために、次のような心得を実行する。
(1)整理整とんの基本となる五つの心得
①まず散らかさないように心掛け、散らからないように工夫する。
②いらないものはすぐに片付け、気が付いたらすぐに直す。
③定められた場所(置くべきところ)にものを置く。
④正しい置き方、安全な積み方をする。
⑤いつも清掃し、清潔にする。
(2)もののしまい方五つの心得
①出し入れの多いものは、すぐ出せるように便利なところに置く。
②小さな工具、部品類は用途別に保管する。
③崩れやすいものは、当て木を当てて整とんする。
④燃えやすいものや発火しやすいものなど危険なものは、別にまとめて保管する。
⑤品名、数量が分かるようにきちんと整とんする。