2.軸組

 軸組は、土台、柱、筋かい、方づえ、けた、胴差しなど建物の骨組をいう。

(1)土台

 土台は柱の下部に配置して柱の下部を連結し、上部からの荷重を基礎に伝える役目をする。外壁下の土台を側土台といい、間仕切り壁下にあるものを間仕切り土台という。

 土台は完全に水平に据え付け、地震の場合移動しないように埋込みアンカーボルトで基礎コンクリートに締め付け、ぐう角部は火打ち材を入れて角を固める。

(2)柱

 柱は屋根又は階の床を支えるもので、木造建築の柱には、1階から2階まで通して1本の材を用いる通し柱と、1階と2階を別々にその階だけにとどめて建てるくだ(管)柱とがある。通し柱は、すみその他要所になるべく使用するのが常である。

(3)胴差し

 胴差しは木造建築物の2階以上の床のきわにあって通し柱の間のくだ柱の頂部にかけ渡す横架材である。

(4)けた(桁)

 けたは敷げた・軒げた・地回りなどと呼び、柱又は壁上にあって小屋ばりを受ける横架材で、柱頭の連けいの役をはたし、小屋組をのせて屋根の荷重を柱に伝えるために設けるものである。

(5)間柱

 主柱の間に細い材を垂直に立てたもので、土台と敷げた、2階建の場合は土台と胴差し、胴差しと敷げたとの間に設ける。間柱は壁の骨組で、上部の荷重を負担させないから大きな材の必要はない。

(6)筋かい、方づえ

 筋かいは、柱間に対角線上に取り付ける材料であって、地震や台風などの水平荷重に対抗させる大切な部材である。

 方づえは壁のない側柱の上部又は独立柱の上部で、柱とはりやけたとの交わるすみに斜めに取り付ける材料で、軸組を三角形に構成して建物を耐震・耐風的にするものである。

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