調合ペイントの塗装には、油性調合ペイントと合成樹脂調合ペイント塗装の2種別がある。どちらの場合も木部、鉄部、軽金属など塗装を必要とする箇所に施工することができる。通常、下塗(鉄部はさび止め)、中塗、上塗の3回塗りで仕上げる。
油性調合ペイントは、1回塗りの塗膜が他の塗料に比較して厚いため、耐候性は良いが乾燥時間が遅く1回目と2回目の塗装間隔を48時間以上(23℃±0.5℃)あける必要がある。また、塗面にはけ目の立つのが欠点である。
合成樹脂ペイントは、乾燥時間が早く、塗装間隔は16~24時間以上(23℃±0.5℃)で、乾燥した塗膜は硬くはけ目も殆ど無く、つやも良く仕上がり感が美しい。ただ乾燥塗膜は油性調合ペイントよりも薄い。油を含んだ塗料は、乾燥過程でホルムアルデヒドを放散するので使用面積制限がある。ただし、最近はメーカーによっては、F☆☆☆☆表示品もある。