3.目止め剤

 木部の導管や切断面の穴に充填して平滑性を出すために用いる目止め用塗料です。

 仕上げにはエナメル仕上げとクリヤ仕上げがあり、木の導管や切断面の穴を埋めて平滑にする目的は共通ですが、クリヤ仕上げの場合、目止め剤によって着色してしまっては仕上がり不良になります。

 このため目止め剤に用いる充填剤(顔料)はクリヤ塗装したときに、より透明になることが望ましいです。

 体質顔料は充填効果があり、溶剤により湿潤すると隠ぺい性がなくなり透明になる性質があるので、この性質を生かしたのが目止め剤です。目止め剤に使用する体質顔料には、との粉、ご粉、クレー、タルク、炭酸カルシウムなどの体質顔料がありますが、一般的にはとの粉やご粉などが用いられます。

 使用時に、との粉やご粉を合成樹脂エマルションやボイル油で混練りしペースト状にしたものを、木部表面にすり込み、余分な目止め剤をふき取り、平滑な面を作ります。

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