1-5 コンプレッサー(空気圧縮機)

 コンプレッサーは、エアスプレー、エアレススプレー、静電塗装、リシン、タイル吹付機の霧化用、動力源用として広く使用され重要な機械の一つです。一般に噴霧塗装用としては、空冷小型往復圧縮機が使われます。吐出空気圧力は一般に最大1.0MPa(10.2kg/c㎡)で、出力は0.75~7.5kW(1~10PS)が多く使われています。

 その構成は、圧縮空気を作る圧縮機本体、圧縮空気を溜める空気タンク、本体を動かす電動機又はエンジン及び圧縮機の圧力を所定の空気圧力以上に上がらないように制御するアンローダー装置などからなっています。

 取扱いにおいては、フライホイールプーリーにつけられている羽根によって、本体の過熱を防ぐために風を本体側に送るよう回転方向に注意し、潤滑油は指定された良質なものを一定量保持するようにし、全体に均一に回るように機械を水平におきます。

 コンプレッサーに接続する電源コードは使用電流に合った十分な太さの斧を使用します。日常点検においては、空気タンクに溜まるドレンの排出を使用の都度行います。空気吸込み口のフィルターの洗浄を心がけ、空気タンクの圧力が所定時間で上がっていくかなどに注意して運転します。

 建築現場用では軽便タイプ、防音パッケージタイプのセットも使用されています。

 塗装作業に必要な洗浄空気、空気圧力を調整できる空気洗浄圧力調整器(トランスホーマー)を使用して塗装安定条件を設定する必要があります。

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