重合乾燥(主に化学反応による自然乾燥形)

 重合乾燥塗料は、反応硬化形塗料とも呼ばれ、代表的な塗料には2液型エポキシ樹脂塗料、2液型ウレタン樹脂塗料、2液型シリコン系樹脂塗料、2液型フッ素樹脂塗料などがあります。

 2液型塗料は、主剤と硬化剤が別容器になっており、使用前に決められた配合割合で均一に混合して使用します。

 主剤と硬化剤を混合すると反応が始まり、反応前成分とは異なった構造を作り、乾燥・硬化します。この反応を、橋かけ反応とも呼ばれています。

 2液型塗料は、主剤と硬化剤を混合した時から反応が始まっており、塗料は刻々と変化します。そのため、主剤と硬化剤を混合した塗料の使える時間が決まっており、その時間内で使い切らなければなりません。この混合後に使用可能な時間を、可使時間(ポットライフ)といいます。

 主剤と硬化剤の混合割合は、製造メーカーが塗料設計する際に、反応割合を決めてあるので、混合比率は守らなければなりません。

 不飽和ポリエステル樹脂塗料の場合は3液形で、主剤と硬化剤だけでは反応が遅く、触媒を加えることで急速に反応します。

 重合乾燥形塗料は、一般に耐薬品性、耐溶剤性、耐久性など優れた性能を発揮します。

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